色の時代?
先日、通信教育の広告か何かで、「カラーコーディネーター講座」が人気講座の確か3位くらいに入っていました。色彩関連の検定も、一般の方に人気があるようです。

とりあえず何か勉強したいと思った時、「カラー」というのはあらゆるものに応用出来るので、広く人々に受け入れられ、興味をそそるものなのでしょう(色を勉強すればおしゃれになると勘違いしている人も多いようですが…)。

色彩関連の入門書籍などにも、「現代は色の時代」と言う言葉がよく出てきます。

確かに、現代の日本は豊かで(格差が広がっているとも言われていますが、それでも世界で最も豊かな国の一つであるのは間違いありません。明日食べるものに困っているような状況では、色がどうこうなどど言っていられませんから)、人々の色への関心が高まってきているとは思います。

例えば、髪のカラーリングは、ここ5年くらいで当たり前の時代になりました。男性の洋服も、同じくこの5年くらいでやたらとカラフルになってきました。

しかしながら、例えば髪のカラーリングについて言えば、決して本当の意味で色への関心が高まっているとは言えないと思っています。

なぜなら、髪やメイクの色に関しては、今の若い女の子達はみんな同じだからです。同じような髪形、髪の色、メイク。みんな同じに見えます。正直、没個性の極みです。

人は、それぞれ違います。それが個性です。

髪の色も、皆がしているから、こういう色が流行っているから染めている、という人が多いのではないでしょうか。それがご自分に似合うかどうかが考慮されているとは思えません。というのも、みんな「同じ」に見えるだけでなく、はっきり言って「汚く」「下品」に見える人が非常に多いのです。

髪形の問題もあるでしょうが、おそらく、それはその人に似合っていない色であるというのも大きな要因だと思います。似合う色であれば、普通は「美しく」「上品」に見えますから。

近頃の成人式や卒業式のシーズンに見かける振袖や袴姿などの若い女性達は、本当に「ひどい」の一言です。

普通、着物を着ると上品で華やかになるものです。しかし、似合わない色の茶髪に品がなく見える髪形とメイク…。せっかくの着物がだいなしです。

ヘアメイクは美容師さんにやってもらっているのでしょうが、やるほうも近頃の流行りのみを考慮に入れているようです。

個人的には、白髪で悩んでいる方ならわかりますが、せっかくの健康な髪にわざわざダメージを与えてまで染める必要はないと思っています。持って生まれた配色がその方そのものなのですから。

しかし、どうせお金を使って染めるのであれば、よりよく見えるように、似合う色を使わなければ意味がないのではないでしょうか。

もし本当に色への関心が高まっているのであれば、ご自分に似合う色、個性を活かせる色への関心が高まるのではないかと思います。それを知る事が出来るのがパーソナルカラーです。

ですから、お客様に「何色がいいですか?」「どんな色が私に似合いますか?」と色に関して聞かれることのある職業の方、例えば美容師さん・メイクアップアーティスト・ネイリストさんなどの美容関係の方や、販売や携わるファッション関係の方は、パーソナルカラーを知っているとお客様にあった色をお勧め出来るようになります。

例えば、洋服を買いに行ってよく言われる店員さんのトークとして、「これ雑誌に紹介されていて人気があるんですよ」「モデルの誰それが着ているんですよ」「お客様にこの色が人気があるんですよ」というのがあります。

ネイルやメイクカラーを勧められる時にもよく同じようなことを言われます。

さて、他人に似合うものが同じように自分にも似合うでしょうか?

そんなことはありません。人が着て、使っていて素敵だったから、自分も同じものを買って着てみた、あるいは使ってみたら、全く似合わなかった、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

本当の「色の時代」とは、人はそれぞれ違うということを認識した上で、それぞれ自分の色(=パーソナルカラー)を知り、個性を活かした色使いをする、ということが当たり前になっていくということではないかと思います。
posted by: イリス | 雑感 | 20:01 | - | - |-