古い分析方法
いまだに、髪の色や目(虹彩)の色、頬の色や唇の色などをみてからドレイピングを行う、というパーソナルカラーの分析方法を使う人がたくさんいるようです。

私もコンサルタントになる以前、こういう方法でパーソナルカラーの分析をされた事があります。結果は、本来のパーソナルカラーとは異なるシーズンと診断されました。また、うちに来られるお客様の中にもこういう方法で分析された経験のある方が結構いらっしゃるようです。

私が最初にパーソナルカラーの勉強を始めた所でも、この方法を使っていました。しかし、少し勉強していくと、この分析方法がおかしいということに気がつきます。日本人の場合、髪の毛はほぼ黒ですし、瞳の色もブラウンです。頬の赤みや唇の色も、ピンクならブルーベース(クール)、コーラルならイエローベース(ウォーム)などとその分析方法では判断していましたが、ウォームで唇が青みのピンクの方もたくさんいらっしゃいますし、クールでコーラルっぽい赤みの方も大勢います。

この分析方法は、パーソナルカラー発祥の地アメリカで、かなり昔に用いられていた非常に古く単純な分析方法、つまり髪の毛の色でシーズンを決めていた頃のやり方の名残だと思われます。

現在では(といっても結構前からですが)、理論的に確立され、非常に洗練された分析方法があるにも関わらず、こういう古く単純な分析方法を勉強して(ほとんど勉強する中身はないと思うのですが)、何の疑問も持たずにそのまま用いている人達は、残念ながら何によってパーソナルカラーが決まるのか、という最も重要な基本さえ、全くわかっていないのです。

自分だけのお楽しみであれば別に構いませんが、それでお客様にお金を頂いて、つまりはプロとしてやっている人のなんと多いことでしょうか。

あるいは、色彩一般の勉強だけをして(パーソナルカラーをほとんど学ばずに)、道具を揃え、「カラーアナリストです」「カラリストです」と名乗って、パーソナルカラーやカラーセラピーなど、カラーと名のつくものはなんでもやっている方も多いようです(それぞれに専門的な勉強をしているのであれば別ですが)。

もちろん私も色彩学の勉強はしましたが、それはあくまでも土台で、その上に専門的なものを積み重ねて初めて、プロと言えるのではないかと思っています。

イリスが「パーソナルカラー専門のサロン&スクール」と銘打っているのは、私が専門的に勉強したのが「パーソナルカラー」だからです。

こういう人達がたくさんいて、全く減る気配すらないのは、お客様ではなく、そういう人達に仕事を頼むほうにも責任の一端があると思います。

カルチャーや専門学校の先生だったり、デパートや結婚式場のイベントをやっていたり、あるいはカラーセミナーの講師として呼ばれていたり、テレビや雑誌などのメディアで取り上げられれば、名のある大きな企業が頼むのだからと、一般の方は信用してしまうものです(ここには消費者の意識やメディアリテラシーなどの問題もあるかと思いますが)。

しかし、それらを信用して皆さんがパーソナルカラー分析を受けに行き、お金を払い、結果としてその診断が間違っていたとしても、そういう人達を登場させている名だたる大手企業のスクールやセミナーの主催者やメディアは、誰も責任を負ってくれる訳ではありません。

私自身も自分の本当のパーソナルカラーを知るまでには随分とお金と時間を使いました。今では、それは間違ったものを知り、本物がわかるようになったという意味で、「授業料」だったと思っていますが、それは私が結果的にパーソナルカラーコンサルタントになったからであり、普通の方達にとっては、無駄以外の何ものでもありません。

私自身、常に自分自身を省みて、プロとして恥ずかしくないよう、これからも日々研鑽を積み重ねていきたいと思っています。
posted by: イリス | パーソナルカラーもどき | 22:23 | - | - |-