-
捨てないで下さい!2014.07.25 Friday
-
今日の記事は、私のコンサルティングの仕方(ある意味、企業秘密的なもの)に関わることなので、書こうかどうしようか迷ったのですが、これからパーソナルカラー診断を受けようと思われている方の参考になればと思い、書くことにした内容です。
お客様とお話しをしていると、パーソナルカラー診断を受けると、身につけるもの全てを自分のパーソナルカラーにしなければいけない、と思われている方がかなり多くいらっしゃることに驚きます。他所で診断を受けて、カラーアナリストと名乗る人に、そのようにアドバイスをされた経験があって、そのように思い込んでいる、あるいは思わされている、という方も多くいらっしゃるようです。
「バッグを買おうと思っているけど、いいなと思ったデザインで、黒と茶があります。黒も茶も自分のシーズンの黒、茶かどうかよくわかりません。どっちにしたらいいですか?もしくは、それをやめて、自分のシーズンの黒や茶のバッグを探したほうがいいですか?」という質問を、以前お客様から受けたことがあります。
その際、私は、「バッグですし、ニュートラルカラーなので、パーソナルカラーにこだわる必要は基本ありません。靴が黒が多いなら黒、茶系が多いなら茶が合わせやすく使いやすいですよ。」と返答しました。
なぜなら、バッグは「顔の色」に影響を与えるようなものではないからです。
パーソナルカラーというのは、その方に似合う色のグループのことで、「似合う色」とは、「肌に調和する色」、つまり「肌を美しく見せてくれる色」ということです。そして、ここでの「肌」というのは、ほぼイコールで「顔」ということです。パーソナルカラーを身につけることによって、「顔色が良く見える」、「顔に映える」、「(顔の)肌が美しく健康的に見える」という効果を皆さん期待して、パーソナルカラー診断を受けられているはずです。逆に、「似合わない色」とは、「肌に不調和な色」、具体的には、くすんで見えたり、不健康そうに見えたり、クマやシミなどの欠点が強調されてしまうような色のことです。これも、やはり「顔(色)」に対するものです。
ですので、顔周りに似合う色(パーソナルカラー)を使う、持ってくる、というのが基本です。逆に、似合わない色は、顔周りに使用するのはなるべく避けて下さい、とアドバイスします。顔周りとは、顔の近く、そして顔の上(眼鏡や化粧)のことです。
私は、お客様に、決して、バッグや靴も含め、全身をご自身のパーソナルカラーにしたほうがいい、とは言いません。靴やバッグなどは、顔の近くで使って顔の色を変えてしまうようなものではないですし、洋服も、顔から離れたところでしたら顔の色には何の影響もありません。小さなジュエリー、アクセサリーならなおさらです(ジュエリーやアクセサリーの色に関しては、面積的に小さいから顔色への影響がほとんどないというだけでなく、ご自分のパーソナルカラー以外の色も違和感なく身につけて頂ける場合も多くあります)。
また、洋服の場合、顔の近くであっても(トップス)、ある方法を使えば、似合わない色を着ても、その色の影響を受けないようにしたり抑えたりすることは可能ですし、洋服は、似合う色であっても、デザインがその方に似合っていないと着ていてかなりの違和感がありますので、色だけ似合う色にすればいいというものでもありません。逆に、デザインや素材がその方に似合っていて、色だけご自分のパーソナルカラーと違う、ということでしたら、その方に似合って見えて、ご本人も着ていてほとんど違和感がないはずなので、顔の近くで着る場合のみ、色の影響を抑えるだけで充分だと思います。
しかし、お客様のお話しを伺っていると、「以前パーソナルカラー診断を受けたところでは、ジュエリーはゴールド色が似合う、シルバー色のものは身につけないほうがいいと言われた」とか、「似合わない色のものは着ないほうがいい、バッグや靴も全て似合う色にしたほうがいい、似合わない色は捨てたほうがいい」と言われたなど、私からすると信じられないような話がたくさんあります。人がお金を出して買ったものを「捨てたほうがいい」と言ってしまえるとは、ある意味すごい話です。
もちろん、どんな色を着るかは個人の自由ですから、靴やバッグも含めて全身を自分のパーソナルカラーで揃えたいということでしたら、それはその方の自由ですし、ご自分で似合わない色は捨ててしまいたいと思われるのでしたら、それも自由です。
ただ、もし受けられたパーソナルカラー診断の結果が正確でなかったらどうでしょうか?実は別のシーズンでした、となったら、本当は似合う色だったのに、似合わないと思って捨ててしまっていては、後の祭りです。実際、そういう方が結構うちにはいらっしゃるのです。
ですので、パーソナルカラー診断を受けても、靴やバッグも含めた全身をご自分のパーソナルカラーにする必要はありませんし、ご自分のパーソナルカラー以外の色はもう着られないから、身につけられないからと捨ててしまう必要もありません。逆に、そのようなアドバイスをする方はあまりにも無責任ですしプロとは言えません。
-
パーソナルカラーセミナー2013.07.09 Tuesday
-
「パーソナルカラーセミナー」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
おそらく、そのほとんどが、「パーソナルカラー=自分に似合う色だから、そのセミナーに参加すれば、自分に似合う色、パーソナルカラーがわかるのではないか。」というものでしょう。
少し前の話になりますが、昨年の12月、ある女子大で「パーソナルカラーセミナー」を実施しました。基本的には学生達主催で、各分野の人を招いて話を聞く、といった趣向らしく、その大学に勤務している友人からの紹介で、実施することになりました。
さて、ここで何を話そう、どんな内容にしよう、と考えた時に、前述した「パーソナルカラー=自分に似合う色だから、そのセミナーに参加すれば、自分に似合う色、パーソナルカラーがわかるのではないか。」という参加者からの期待をどう扱うか、という問題に突き当たります。
このブログやWebサイトでも何度も書いているように、参加者が複数いる2時間程度のセミナーやイベント、カルチャー講座などで、参加者全員が自分のパーソナルカラーがわかる、ということはありえません。
しかし、セミナーやイベントの主催者たちは、参加者が期待するのと同じように、さもそれが当たり前かのように頼んできます。
曰く、「2時間で15人くらい集めてイベントをやりたいので、その中でささっと(おいおい)全員のパーソナルカラーの診断をお願いしたいんですが。」とか、平気で言ってきますからね。
ひどいのになると、「イベントに参加すればその後の集客に繋がるから宣伝になりますよね。だから無料でお願いできませんか。」とか・・・。
そういうのは理由をお話ししてもちろん全部断ってますけど、きっと、そういう依頼を受ける人がたくさんいるのでしょう。だから、パーソナルカラーのセミナーやイベントなどで自分のパーソナルカラーがわかると思い込んでしまう一般の方、主催者がいて、結局、悪循環が続いてしまうのだと思います。
さて、そんなこんなで、いろいろとセミナーの内容を考えました。今回は学生の主催でセミナーの場は大学、さまざまな職業の人に話を聞く、という趣旨とのことでしたので、若い人達に本当のパーソナルカラーを知ってもらい、これからたくさん見聞きするであろう巷に溢れる「パーソナルカラーもどき」に惑わされないようにしてもらおう、という内容にすることに決めました。
セミナー当日、最初に、「今日のパーソナルカラーセミナーに参加すれば自分のパーソナルカラーがわかると思っていた方はいますか?」と聞いたところ、予想通り、ほぼ全員が手を挙げました。
そこで、「パーソナルカラーというのはこういうセミナーですぐにわかるようなものではないんですよ。」と言って、本当のパーソナルカラー、本物のパーソナルカラーとはどういうものか、どのようにして診断をするのかを説明しました。
だから、書籍やネット上の自己診断チャートなど何の意味もないし、美容院や化粧品のカウンターで言われる、「あなたたぶん夏ね」などというものがいかに無意味か、ということも話しました(こういう経験がある学生さんも参加者の中に少なからずいました)。
セミナーの最後には、「パーソナルカラーもどき」を見分ける注意点を挙げ、「こういうものに惑わされないようにして下さい、正しいパーソナルカラーを知るまでは、自分自身の好きな色を着ているほうがいいですよ。」と言って締めくくりました。
よく考えると、何だか悲しい話なんですが、あの手この手でお金を使わせようとする人達に対して、賢い消費者になることは必要ですし、特にパーソナルカラーに関しては、それをゆがめて商売にしようという「もどき」の広まりがすごいので、結局このような内容になることはやむを得ないのだと思います。もちろん、本当のパーソナルカラーがどんなものかを知ってもらい、それを実際に活用して頂けたら、パーソナルカラーコンサルタントとして、こんなに嬉しいことはありません。
-
私の肌はブルーベース???2013.01.31 Thursday
-
「私の肌はブルーベースなので」
「私はイエローベースだから」
こういう言い方を、よく見聞きします。どうしてそのように思っているのか、理由は知りませんが、この言い方、間違っているんですよね。
人間がブルーベースだとか、イエローベース、ということはありません。
これはパーソナルカラーではありませんし、間違った考え方です。
パーソナルカラーの基本は、まず、肌の下地の色(見かけの色ではありません)がクールかウォームに分かれ、肌の下地がクールの人にはブルーが下地の色、つまりブルーベースの色が肌に調和する、肌の下地がウォームの人にはイエローが下地の色、つまりイエローベースの色が調和する、ということです。
何でクールとウォームが分かれるのか、何で決まるのかは、お客様には最初にご説明しますし、生徒さんに教えていることですので、ここでは書きません。が、決して、見た目が青いとか黄色いということではありません。例えば、見かけが黄色いクールの人もいます(私たち日本人は黄色人種ですし)。
なので、パーソナルカラーの診断の際は、まず最初に、肌の下地がクールかウォームかをテスターを塗ってチェックします。逆に言えば、見かけの肌の色や、ましてや髪の色だの目の色だの血色の色だのを見て、「この髪の黒はブルーベースの黒」だとか、「この血色の色はイエローベースの赤」というようなことを見ているのは、何の意味もありません。
-
久々です2013.01.31 Thursday
-
ブログの更新をしなければ、と思いながら、時は過ぎ、今見てみたら、なんと最終更新は2010年9月(6周年って、、昨年の8月で8周年ですよ・・・)。2年以上も更新してなかったのですね。自分では1年位の感じでした・・・。
書きたいことはたくさんあって、メモ(ブログのネタ)もいろいろストックしてあるのですが、なかなか更新に至りませんでした。
これから少しずつ文章としてまとめて、出していこうと思います。
-
6周年2010.09.25 Saturday
-
イリスは、今年の8月で、オープンより6周年を迎えました。現在は、7年目。
始めた頃は、何年もつか全く予測もつかず、正直、途中でやめてしまおうかと思ったことも何度かありました。
それでも、何とかここまでやってこれて、自分でもよくやってきたなあと思いますし、お客様や生徒さんには本当に感謝しています。
普段はあまり何周年、というのは気にしないのですが(今回も気がついたら6周年だった、という感じ)、自分で感慨深い想いになることがまれにあります。しかも結構ささいなことです。
最初に感じたのは、3年を過ぎた頃、サロンで使っていた自分用のスリッパがだめになり、交換した時。ああ、交換が必要になるくらい使ったんだ、と一人でしみじみしました。
次が、結構最近なのですが、この3ヶ月くらいで仕事用の色見本(カラーファン)を新しいものに交換した時。このカラーファンは私が本格的にパーソナルカラーの勉強を始めた時に購入したものなので、もう9年くらい前から使っているものだと思います。段々と汚れてきて、一部破れたりもして補修をしながら使っていたので、いつか換えないといけないなあとは思っていたのですが、なんというか、自分がこれまで勉強・仕事をしてきた証のようなものなので、なかなか交換できずにいました。
しかしカラーファンが新しいバージョンのものになり(従来のものよりも発色がやや鮮やかに、色も全体的にやや濃くなった)、お客様にお渡しするカラーファンと違ってもいけませんので、私の仕事用のカラーファンも新しいものに交換することにしました。シーズンごとに新しいバージョンになる時期が違いましたので、先日、最後のシーズンを新しいものに交換し、全シーズン交換完了。
上の写真は、新旧の春のカラーファン。左が今まで使っていたもの。右が2代目の新しいものです。やっぱり、古いものは薄汚れていますね。でも新しいのは馴染むまで結構使いにくいんですよ。
これまでずっと使ってきたカラーファンは、自分の歴史の一部のような気がします。でも、カラーファンを新しくして、気持ちも一新、この2代目カラーファンとこれから頑張っていこうと思います。
< 前のページ | 全 [7] ページ中 [1] ページを表示しています。 | 次のページ > |